藤原鐵筋建材株式会社 様
導入前の問題点
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導入後の変化
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●旧式のオフコンのため処理速度が遅い ●異なる月次などデータ間の連携ができない ●専門工事会社ならではの出来高請求や支払処理が煩雑 ●毎月の支払業務に2週間弱を要していた |
●最新PCを用いて速く容易な処理 ●異なるデータの同時参照や連携も可能に ●2週間弱の支払処理業務が3~5日程度に大幅短縮 |
主に静岡県東部地域を中心としたエリアで、高品質な鉄筋組立施工を提供。マンションやショッピングセンター、老人介護施設などの民間建築物を中心に、年間の鉄筋取扱量は約1万5000トンにも上る藤原鐵筋建材株式会社。
鉄筋工事専業としては静岡県内でも有数の規模を誇る同社だが、オフコン時代から外注支払明細などの処理でIT化を導入してきた実績がある。そんな同社が、「アイキューブ本家シリーズ」を導入した経緯と効果について、代表取締役の藤原重行氏にうかがってみた。
静岡の鉄筋専業会社としては早くからIT導入
藤原鐵筋建材株式会社がオフコンを導入したのは1982年ごろ。この規模の建設業者、特に鉄筋施工等の労務4職種で支払処理等をコンピューター化したのは、このエリアでは同社がもっとも早かったのではないかと藤原社長は振り返る。
藤原氏:建築下請業の一つである当社の場合、一般の請負形態とは異なるのが特徴です。仕入れに対していくらかの利益を乗せて、自由にモノを売買する普通の企業とは違います。当社の場合は、施工した鉄筋のトン当りの重量による出来高制です。
たとえば積算何十トン・1000万円の受注の場合、ある月はその何分の一かの施工をする。そうしたら、その出来高を当月の請求とし、その出来高に応じた支払いを外注を含めた鉄筋工へ行うわけです。
つまり、こうした請負形態を理解した上で業務をコンピューター化しなければいけないわけですから、80年代当時は相当時間がかかった記憶があります。
そうした経緯もあり、オフコン時代の帳票システムは自社専用に独自開発されたもの。取引銀行の系列にあるソフトウェア会社が開発したものだった。
藤原氏:オフコンで使用するソフトウェアなので、「パソコンとの連携が悪い」「月次の異なるさまざまなデータの同時参照ができない」「処理速度が遅い」などと徐々に不具合は感じ始めていました。それに加えて、サポートを続けてくれていたソフトウェア会社が当社のシステムの更新やサポートを続けられないということに。
そこで、あらゆる規模の建設原価管理にマッチし、帳票作成項目も多岐にわたる「アイキューブ本家シリーズ」を元にカスタマイズ・運用するのが当社にもっとも合っているだろうと考えたのです。
藤原社長がこだわったのは、オフコン時代からのシステムの完全な引き継ぎ。特に外注支払に関する帳票類では入力項目の一致、出力後の帳票形式を旧システムと同様のものとすることを要求した。
藤原氏:これまでと変わらない使い勝手と帳票の参照性を求めて、ずいぶんとご苦労をかけたかも知れません。
たとえば実行予算書の一つになりますが、上に契約内容を表示して、その下に外注に対する支払明細が常に対比されているという帳票作成機能にこだわりました。
上下の対比による差が当社の利益になるわけで、そうした帳票スタイルにこだわったカスタマイズを行っていただきました。
作業性の向上と大幅な期間短縮
藤原鐵筋建材から要求されたカスタマイズの工程は開発・テスト・試運転を含めて約3ヶ月間の期間を要した。
「初回で当社が考えているものにほぼ近い形のスタイルを提案していただいたので、その後は細部の詰め、導入の打ち合わせと進みスムーズでした」と藤原社長は振り返る。
藤原氏:2012年9月から「アイキューブ本家シリーズ」の運用に切り替えましたが、もっとも大きな効果は処理業務の簡易さとスピードの速さ。
パソコンにある各種データとの連携も申し分なく、月次指定をして項目データを入力すれば、瞬時といっていいほどの簡便さで支払明細の帳票が出力されます。
当社では直雇工約60名に加え、外注約40名と繁忙期では約100名への支払業務を行います。
旧システムでは、外注支払処理を行うのに毎日8時間がかりではないにせよ、10日間~2週間程度を要していたのが「アイキューブ本家シリーズ」の運用で4~5日程度、早ければ3日間で業務処理が完了するようになりました。
会社規模もあり、また外注費等お金にかかわることでもあるので、この業務は私一人で行っているので、外出等他業務に振り向けられる時間が大幅に増えて、想定以上の効果に驚きました。
各種サポートも心強く、導入後も安心
藤原氏:導入にあたり手渡されたマニュアルだけでは理解できないことも、電話によるサポートやオンライン上で細かく確認できるリモートサポートなどがあり、大変心強かったですね。特に、アイキューブスタッフによる電話サポートはアドバイスも迅速で、指導を受けているうちに自分の理解度が足りなかったと思い至らされることもしばしばで助かりました。
今後は資材管理のコンピューター化に加えて、分厚く重い図面をiPad等のタブレットに移行。
現場責任者に配置することで、より効率的で確実な施工を行って、高品質な「鉄筋組立施工のフジワラ」というブランドを地域で定着させていきたいと考えています。安定性や簡易性などパッケージソフトならではの利点を活かすために、下請業者や各種取引先も含めて私たちが標準システムに合わせていく努力も必要でしょうね。
私ども、専業の建設下請企業にも、そうした考え方なりアドバイスを含めたサポートを、これからもよろしくお願いします。
お客様情報
会社名 | 藤原鐵筋建材株式会社 |
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事業内容 | 鉄筋組立加工業 |
所在地 | 静岡県駿東郡長泉町東野字八分平50-70 |
TEL | 055-986-3111 |
導入システム | ●本家鉄筋加工業:2ラインセンス テンプレート |
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