明正工業株式会社 様
導入前の問題点
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導入後の変化
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●独自システムは信頼性に欠ける ●開発したソフトハウスの対応が良くない ●集計は結局Excel で加工するなど二度手間 ●月末にならないと工事の概要がわからない |
●パッケージなので信頼性が高い ●アイキューブは全国規模なので安心できた ●集計が可能なため作業時間が大幅短縮 ●月末でなくとも工事の推移がある程度わかる |
明正工業株式会社は、プラントメンテナンスなどの大規模設備工事を中心に事業展開している企業。IT への投資は早く、独自開発による原価管理システムを運用してきた。
しかし新しいハードには対応せず次第に陳腐化。そこで新たなシステムとして、「アイキューブ原価管理システム 本家シリーズ」を導入した。
独自開発の原価管理システムで苦労した過去
明正工業は、製鉄所や化学工場、ゴミ処理施設など、大規模産業プラントのメンテナンス・建設を主な業務内容とする工事会社。
千葉県千葉市に本社を構え、千葉市と市原市それぞれに事業所、茨城県神栖市に工場を配置し、積極的な事業展開を図っている。
明正工業が原価管理にITを採り入れたのはかなり早い段階。平成2年に本社が現住所に移転したことをきっかけに、1,000万円ほどの予算を組み、独自の原価管理システムを構築した。
篠﨑氏:平成2年当時、ちょうど業務のコンピューター化という流れが建設業界にも来ていました。確かにコンピューター化によって業務効率は飛躍的に向上するだろうという考えがありましたから、ソフトハウスに依頼して独自の原価管理システムを構築しました。
しかし、いざ運用する段階になると、なかなか思うように動いてくれなかったんです。拠点間のデータのやりとりがうまくいかなかったり、パフォーマンスが悪かったり。
それでは使えないということで、その後さらに600~800万円くらいかけてシステム全面改定を行いました。それでもダメだった。いつまでもバグの多い満足できないシステムを使っているようじゃ、この先が望めません。
そこでこれまでのシステムをバッサリと切り捨て、新しいシステムを導入することになりました。それがアイキューブの製品です。
会社の継続的発展にはIT化が不可欠
明正工業が2度の失敗を経験しながらも、何故そこまでIT化にこだわるのか。
篠﨑氏:コンビニにはPOSシステムというものがありますよね?それと同じように、我々のような工事屋にも売上げや利益、経費といった経営資源となるデータが即座にわかるようなシステムが必要だという思いが強くありました。
競争が激しい現代では、会社の状況をつねに把握し、即座に対応できる体制を整えておかないと、とても生き残ってはいけません。
そのためには、やはりしっかりした原価管理システムが必要なのです。特に弊社はプラントメンテナンスがメインですが、多種多様な工事を多数請け負っているので、業務の効率化を実践するにはどうしてもシステム化は必要になってきます。
パッケージの信頼性を高く評価
これまで明正工業は明正システムという独自開発のシステムを使用してきた。
しかし、3度目のリニューアルでは、パッケージソフトであるアイキューブの製品を選択した。何故パッケージソフトなのか、そして何故アイキューブなのだろうか。
篠﨑氏:理由のひとつは信頼性です。弊社はこれまで小さなソフトハウスが作った専用システムで苦労してきました。しかしパッケージソフトであれば、多くのユーザーがいます。
採用事例も多数ありますので、バグなどの不具合も出尽くしているはずです。そういった面で安心感がありました。
また、アイキューブさんは全国展開していますから、会社としても信頼できます。ある程度の規模を持っていらっしゃるので、以前のように担当者が居ないとどうにもならない、といったことも避けられますし。
あとは、弊社が原価管理に求めていたものと、アイキューブさんの「現場の今がわかる」というコンセプトが一致したことも決め手のひとつですね。
加えて、カスタマイズにも柔軟に対応してくれるところでしょうか。
省力化、見える化を実現
実際にアイキューブのシステムを導入後、業務はどのように変わったのだろうか。
篠﨑氏:以前のシステムはかなり問題だらけのシステムということもありますが、操作性やレスポンスなどは非常に良く、とても快適に使えるようになりました。
特に集計や照合にかかる労力が大幅に省力化された点には非常に大きなメリットを感じています。月次で締めて収支や利益が確定するまで、これまでの明正システムに比べて2~3日は早くなりました。
4営業日後にはすべて出ています。残業もこれまでの半分位に減ったでしょうか。
また、ひとつの工事に対してトータル金額をみたい場合、これまでは月末にならないとまったく把握できなかったのですが、アイキューブの場合は、月末にならなくとも、ある工事がどのように推移しているのか、がある程度わかるようになりました。
ネットワークライセンスを導入しているので、パソコンがあれば、必要なときに必要なデータを閲覧できる点も良いところですね。
もちろん、アカウントごとに閲覧できるデータに制限を持たせられますので、セキュリティを確保できます。
動作が速くすぐに数字が出てくるので、ちょっと確認してみようか、という気になりますし。
明正工業用にカスタマイズした機能も、有効に機能しているという。
篠﨑氏:大きなカスタマイズは2つありまして、ひとつが自動メール配信機能ですね。これは登録情報に変更があると、その担当者にメールが自動的に配信される機能です。
これにより、担当者が知らなかった、聞いていない、といったことが無くなりました。
もうひとつが注文票の自動ファックス機能です。入力したと同時にファックスが発注先に送信されるので、各担当者は非常に重宝がっているでしょうね。
最後にアイキューブへの要望、そして期待することを伺った。
篠﨑氏:冒頭にも述べましたが、やはり一日一日で工事の状況がどうなっているのかがわかるシステムに発展してほしいですね。
あとは、せっかく良いシステムですし、明正工業の経営の道具として活用させていただいているわけですから、もっと経営に役立つツールの開発にも期待します。
お客様情報
会社名 | 明正工業株式会社 |
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事業内容 | 設備工事・プラントメンテナンス業 |
所在地 | 千葉市緑区古市場町474-53 |
TEL | 043-268-3388 |
導入システム | ●原価本家:20ライセンス ●入金支払本家:20ライセンス ●出面本家:20ライセンス ※専用カスタマイズ ●人事奉行:5ライセンス ●給与奉行:スタンドアロン |
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